なぜ薬を飲んでも「ぶり返す」のか? ~腸内細菌の乱れを車の運転に例えてみよう🚗
「薬を飲むと良くなるけれど、また同じ症状を繰り返してしまう」
そんな経験はありませんか?
アレルギーやお腹の不調は「体質だから仕方ない」と思われがちです。
しかしその背景に、腸内細菌のバランスの乱れ(ディスバイオシス)が関わっていることがあります。
腸内細菌は“体のナビゲーター”
私たちや動物の体は、自分だけで動いているわけではありません。
腸の中には数十兆個もの細菌が暮らし、体の働きを支えています。
私は、腸内細菌を「運転ナビゲーター」のような存在だと考えています。
体という車を、安全に目的地まで導く存在です。
腸内細菌がしていること
- 食物繊維を分解し、腸のエネルギー(短鎖脂肪酸)をつくる
- 免疫が過剰に反応しないように調整する
- 心の安定に関わる物質(セロトニンなど)の材料を支える
路面状況に合わせてアクセルやブレーキを微調整する。
そんな繊細な働きを、腸内細菌は日々行っています。
薬は“急ブレーキ”
薬はいざというときに、とても頼りになる大切な存在です。
急性期には命を救う、素晴らしい医療ツールです。
ただし薬は、例えるなら「急ブレーキ」「急発進」。
強い力で症状を止めますが、細かな微調整まではできません。
そのためナビゲーター(腸内細菌)が弱ったままだと、症状を繰り返してしまうことがあります。
清潔すぎる時代と免疫の迷子
現代はとても清潔な社会です。
しかし菌との接触が減りすぎると、免疫が十分に“学習”できません。
本来無害な食べ物や花粉にまで過剰反応してしまう。
これがアレルギー増加の一因と考えられています。
今日からできる3つのこと
①「腸を育てる」という意識を持つ
体は“洗い流す対象”ではなく、多様な命が暮らす森のような存在です。
必要な衛生は保ちつつ、過度なリセットを避けることも大切です。
② 腸内細菌に報酬を与える
多様な食物繊維や発酵食品は、腸内細菌のエネルギー源です。
「何を抜くか」よりも「何を育てるか」を意識してみましょう。
③ 急ぎすぎない
すぐに強い薬へ進む前に、体の回復力を少し待つ余裕を。
その時間が、腸内細菌の微調整を助けます。
ナビゲーターと協力する医療へ
医療は「症状を止めること」だけが目的ではありません。
自己治癒力を取り戻すサポートも、大切な役割です。
もし、わんちゃんや猫ちゃんが同じ症状を繰り返しているなら、
“腸という港”の環境を一緒に整えていく方法を考えてみませんか?
ナビゲーターと協力する医療へ。
その一歩を、共に歩んでいきましょう。

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