犬や猫の寝相でわかる「快適温度」——冬の室温調整のヒント
秋から冬にかけて、朝晩の冷え込みが強くなると「ペットの室温はどれくらいがいいの?」と悩む方が増えます。
人が寒いと感じても、犬や猫にとってはちょうどいい温度だったり、その逆もありますよね。
そんなとき、エアコンの設定温度をあれこれ試すよりも、
実はもっと確かな目安があります。——それは「寝相」です。
寝相でわかる!犬猫が快適に感じる温度
犬や猫は、自分でエアコンを調整できない代わりに、寝相で体温をコントロールしています。
つまり、寝相を観察することで「暑い」「寒い」「ちょうどいい」が分かるのです。
●寒いときの寝相(犬猫が寒いサイン)
- 体を丸めてお団子のように寝る
→ 体温を逃さないようにしているサイン。ブランケットやペットヒーターを用意し、エアコン温度を少し上げてみましょう。 - 香箱座り(手足を体の下に隠す姿勢)
→ 床の冷たさが苦手なことも。マットやカーペットを敷いてあげると安心です。
●暑いときの寝相(犬猫が暑いサイン)
- へそ天(お腹を上にして寝る)やタイルの上でべったり
→ 体を冷やしたいサイン。暖房の効きすぎかもしれません。ドアを開けて、玄関や廊下など涼しい場所に移動できるようにしましょう。 - うつ伏せで手足を投げ出す
→ 少し暑いとき。風通しを良くすると快適に過ごせます。
●ちょうどいいときの寝相
- 横向きでくつろいでいる
→ 今の室温が「快適」。その環境をキープしましょう。
冬のペット室温、やりすぎ注意!
「うちの子が寒いとかわいそう」と思うあまり、暖房を強くしすぎると逆効果になることもあります。
室内が暑すぎると脱水や寒暖差ストレスの原因になり、体の温度調節機能を弱めてしまうこともあります。
一方で、高齢の犬猫・心臓や腎臓の病気がある子・痩せている子は、寒さで体調を崩しやすいので特に注意が必要です。
寒がっている様子が続くときは、毛布やぬるま湯を使って優しくサポートしてあげましょう。
ヒーターを使うときは、低温やけど防止のために逃げ場所を必ず確保してくださいね。
まとめ:寝相観察が健康チェックにも
犬や猫が見せる寝相は、単なる「可愛い仕草」ではなく、体調や快適さを伝える自然からのサインです。
完璧な室温を数字で決めるよりも、まずは寝相を観察して、
少し暑そうなら風通しを、寒そうならブランケットを――そんな小さな気づきが、
愛する家族の健康と長生きにつながります。

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