🍁秋に乱れる「腸と自律神経」
「この季節になると、お腹を壊しやすくなるんです」
秋の動物病院では、毎年そんな声をよく聞きます。
春や夏には元気だったのに、9〜10月の寒暖差が激しくなると、食欲が落ちたり、下痢や皮膚トラブルが出たり。
実はこれ、気温差による「自律神経」と「腸内環境」の乱れが関係しています。
犬や猫は人のように汗で体温を調節できず、呼吸や皮膚の血管の収縮・拡張で対応しています。
なので昼夜の温度差が大きい秋は、自律神経がフル稼働し続けて疲れてしまうのです。
すると腸の動きが鈍り、腸内細菌のバランスが崩れ、免疫まで不安定になります。
「最近なんとなく元気がない」「皮膚がかゆそう」——そんなサインは、体の内側のアンバランスを示しているのかもしれません。
🍠腸を整える秋の“腸活”ポイント
- 発酵性食物繊維をプラス
食物繊維の豊富な根菜は、腸内細菌のごちそうです。
善玉菌が短鎖脂肪酸をつくり、腸を守ってくれます。 - 食事は温かく
冷たいごはんや水は腸を冷やしてしまいます。
適度に温めると、消化にやさしくなります。 - プロバイオティクス(乳酸菌・ビフィズス菌)を味方に
腸のバランスを支えるサポーター。複数種類を試してみるのもおすすめです。 - 夜の冷え対策を忘れずに
毛布を用意したり、エアコンをタイマー設定にしたりして、腸を冷やさないようにしましょう。
🐾秋は“体のリセット期”
自然界では、秋は冬に備えて体を整える季節。
腸内細菌も、免疫も、リズムを「冬仕様」に組み替える時期です。
夏の疲れが残っていると、この変化に追いつけず不調が出やすくなります。
でも、腸が整っている子はこの変化にしっかり対応できます。
腸は“体の司令塔”であり、“バロメーター”。
少しの変化を見逃さず、季節の変わり目こそ腸から整えることで、元気な秋を過ごせます。
反対に、この季節に不調になりやすい子は腸が乱れているのかもしれません。
「もしかしてうちの子は腸が弱いのかも」と感じましたら、ぜひ当院を予約してお越しくださいね。
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