🧬ノーベル賞で話題の『制御性T細胞』は、犬と猫のアレルギーを整える鍵になる
今年のノーベル生理学・医学賞は、「制御性T細胞(Treg)」という免疫細胞の発見に贈られました。
少し難しそうな名前ですが、このTregは実は、犬や猫の健康にも深く関係しているんです。
🧭Tregは“免疫のブレーキ役”
私たちの体には、ウイルスや細菌と戦う「免疫細胞」という防衛軍がいます。
でも時に、この防衛軍が“暴走”して、自分の体や食べ物まで攻撃してしまうことがあります。
それがアレルギーや自己免疫疾患です。
Tregは、この暴走を止める「仲裁役」。
「もう攻撃しなくていいよ」と免疫の興奮を鎮め、体のバランスを整えてくれる存在です。
この働きがあるおかげで、私たちは日々健康を保てていると言っても過言ではありません。
🌿Tregを元気にするカギは“腸内フローラ”
Tregを活発にする「指令室」は腸の中にあります。
腸には無数の細菌たち(腸内フローラ)が暮らしていて、その中でも「酪酸菌」というグループが、Tregを増やし、活動を支えることが分かっています。
つまり、腸内環境を整えること=Tregを元気にすること。
アレルギーを“抑え込む”のではなく、“整える”という新しいアプローチが、動物医療でも注目されています。
🍠今日からできるTregサポート
・発酵性食物繊維やオリゴ糖を食事にプラス (※アレルギーがある子は獣医師と相談してください)
・乳酸菌やビフィズス菌など、善玉菌を支えるサプリを活用
・冷えやストレスを減らして腸をいたわる生活を
腸が整うと、免疫も心も安定していきます。
Tregの発見は、アレルギー治療の未来を照らす大きな一歩です。
「体質を根本から整える」ことで、薬に頼らずに過ごせる時間が増えていくかもしれません。
大切な家族がより健やかに暮らせるよう、腸と免疫の調和を意識してみてくださいね。

制御性T細胞(Treg)と腸内細菌については
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