お知らせページにも掲載した通り、2020年より当院では緩和ケア科診療にも対応していきます。
https://hyogominato-ah.com/news/当院は『緩和ケア診療』も受付けています/
急に思い立ったように感じられたかもしれませんが、
実は開業当初から、5年目には緩和ケアを提供できるように勉強と準備を進めていました。
ではどうして、私が緩和ケアを提供したいと想いを温めていたのか、
それは短い言葉で表すと、
「多くの動物は飼い主より先に亡くなるため、看取る人の苦痛を最小限にしたいから」
です。
***以下、当院の緩和ケア案内リーフレットより***
私たちは、獣医師・動物看護士として動物医療に携わって以来、多くの動物の病気を治療し、そして同時に多くの命を見送ってきました。
病気が治ると安心しますし、私たちもそうなるよう懸命に努力しますが、中には完治しない病気や、余命をお伝えしなくてはならない病気の前では力不足を痛感させられます。
では、寿命も含め全ての命を救うことはできない現実に際し、私たちは「できる限りの治療をしました」で幕を下ろして良いのか。
完治できない病気に別の形で寄り添うことはできないのだろうか。
そのひとつの方法が「緩和ケア」だと考えます。
動物の苦痛を和らげて幸せを感じられるよう生活の質を高め、ご家族がその子の飼い主であることに自信を持ってもらうこと。
「私はこの子から幸せをもらい、そして幸せにしてあげられた」と心から感じられるように、私たちがサポートいたします。
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現実として、どれだけ長生きを願っても人を含めすべての動物に寿命はやってきます。
「お別れがこんなに辛いならもう動物は飼えない」
との声を聞くたびに、看取り方は治療と同じくらい重要だと思わされます。
「お別れは辛いけど、動物を飼うことは幸せだ」
と言ってくれる方が増えてもらえるよう、精一杯努めさせていただきますね。